EMC GLOBALが全国の学生を対象に開催する「Global Pitch Tour 2025」のインドネシアツアーに参加した4名の学生たち。この記事では9月12日の様子をお届けします!
★ Visit to ERIA (Incubation Facility Operated by the Government of Japan: Ambassador Kiya)
この日の午前中、学生たちはジャカルタにある ERIA(東アジア・アセアン経済研究センター) を訪問しました。2008年に設立されたERIAは、ASEANと東アジア地域の経済統合を推進し、政策研究や提言を行う国際研究機関です。
現地では温かく迎えられ、学生たちに「国際的な課題に若い世代が積極的に関わっていくことが大切だ」とのメッセージが伝えられました。政策と研究、国際協力が交わる現場に触れたことで、普段は知る機会の少ない「制度や仕組みの裏側」に目を向ける貴重な体験となりました。

★ Ambassador Kiya’s Remarks on Japan–ASEAN Cooperation
続いて登壇したのは紀谷大使です。大使からは、日本とASEANの協力の全体像について説明がありました。長年にわたり日本が地域を支援してきた外交・経済連携、教育協力の歴史が語られ、学生たちは「政策の積み重ねが国際協力の基盤を作っている」ことを実感しました。
特に印象的だったのは、「一国では解決できない課題に向き合うためには、信頼関係と継続的な協力が欠かせない」という言葉です。国際協力の意義をリアルに学べる機会となり、学生たちの視野を大きく広げました。

★ DG Okura’s Greeting and Briefing on Startups in ASEAN (by ERIA/E-DISC)
その後、大倉DGによる挨拶に続き、ERIA内の新組織 E-DISC(Digital Innovation and Sustainable Economy Centre) からブリーフィングが行われました。
ASEANにおけるスタートアップの現状や、デジタル経済の発展に向けた課題と可能性について説明があり、デジタルトレード、サイバーセキュリティ、サステナビリティなどの領域が紹介されました。
学生たちからは「起業家を支える政策にはどのような役割があるのか」「持続可能な成長に若者はどう貢献できるのか」といった質問が出され、活発な意見交換が行われました。担当者からは「ぜひ日本からも若者が挑戦し続けてほしい」との励ましの言葉があり、学生たちは背中を押されたようでした。

★ At Terakoya (Japanese Language School Operated by Indonesia Research Institute)
午後は Terakoya(インドネシア総研が運営する日本語教室) を訪問しました。ここでは現地の学生たちが日本語を学んでおり、その熱心さと笑顔に参加者は強く心を打たれました。

日本語を通じて文化や価値観が共有されていく様子を目の当たりにし、「言語教育は国境を越えた人と人との架け橋になる」という実感を得たようです。単に経済やビジネスの分野だけでなく、文化や日常の交流こそが国際的なつながりの土台になることを肌で感じた1日でした。
