イタリアでは、ジョルジャ・メローニ首相の政府が、ヨーロッパ連合(EU)内でのデジタルスキル格差を縮める新たな手法として、学校教育に人工知能(AI)を導入する動きがあります。教育大臣ジュゼッペ・ヴァルディタラは、学校が再開された今週、AI支援ソフトウェアを四地域にある15の教室で試験的に利用すると発表しました。これらのツールは、生徒の学習を容易にし、教師がよりパーソナライズされた教育方法を見つける手助けをする「仮想アシスタント」として機能します。
イタリアはEU加盟27カ国中、基本的なデジタルスキルで低い成績を記録していますが、本計画の効果や将来的な拡大についてはまだ詳細が示されていません。
しかし、学校でのAIツールの効果を検証する計画は「有望」だと、教育シンクタンクの研究責任者が言及しており、それがどのように機能し、将来の展開に何が必要かを示してくれることでしょう。
なお、学校内での携帯電話の使用も一律に禁止されました。過去にデジタル化を進めようとした試みは、教員の高齢化などの理由から困難でしたが、メローニ首相は今年のG7サミットでもAIをテーマの一つに掲げ、リーダーたちはAIの恩恵とリスクの管理について協力を深めると述べています。
