ナマステ!(ヒンディー語で「こんにちは」)
東京都立大学4年の藤田大登です。
私は大学で建築を学んでいて、来年からは大学院に進学します。
現在はグローバルアントレプレナーを育成するプログラム「Be a global entrepreneur!」のCandidateとして、インドでのインターンシップに参加しています。私がなぜ「Be a global entrepreneur!」に応募したのか、それは以下の動画をご覧ください。
最初はデリーに滞在し、その後、「KUMAGAI INDIA PRIVATE LIMITED(KIPL)」の事務所と社員寮があるアーメダバードに移動しました。1月8日から1月25日までの17日間、KIPLでのインターンをさせていただきます。
■デリーの世界遺産
デリーでは、現地の社員であるMr.Sharmaと合流し、クトゥブ・ミナール、インド門、ガンディー記念公園、フマユーン廟を訪れました。これらの観光地で、イスラムとヒンドゥーが融合した建築やムガル帝国時代の壮麗な建築を目のあたりにし、インド建築の壮大さや繊細な装飾の美しさに感銘を受けました。 歴史的な建造物を訪れることで、インド文化の奥深いさを肌で感じることができました。
■デリーからアーメダバードへ、初日の現場訪問
初日は、現在施工中の現場を訪問し、現場の案内をしていただきました。その日は、設計事務所の担当者の方が来られて、設計図の修正や調整を英語を中心に、時折ヒンディー語も交えながら活発な議論が行われていました。言語の壁を感じつつも、議論が進む様子を目の当たりにし、海外で仕事をする難しさとともに面白さも感じました。
さらに、インドの企業や人々と一緒に働く際の独特な文化や業務の進め方も学ぶことができました。例えば、10時、15時にはチャイを飲む時間であったり、工期内に納品するための工夫(工期の見せ方を調整するなど)に触れました。また、建築基準の違いから、設計業務をインドの業者に委託している現状や、施主がじかに空調や電気設備を他の業者と契約しているため、配管や配線がうまく進まないなど、日本では起こらないことが起きている現状を体感しました。そのため、全体を管理する役割が自然発生的に必要になるなど、異国の建設現場ならではの苦悩を学びました。
■インターンシップ1週目スタート(1月9日~1月13日)
インターン初週では、以下の内容について学びました。
- インドの安全管理
- 品質基準の理解
- 現場巡回
- ドローンによる現場空撮
- 図面修正
- パンチリスト(施工手直しリスト)の作成
現場で実際に話を聞き、日本の仕事の進め方との違いを痛感しました。例えば、資材が予定通りに運ばれてこない、クライアントからメール返信が2カ月かかってもこないなど、工期を延ばさざるを得ない状況にあることを知りました。
また、安全管理については、現場ではヘルメットや安全靴の着用、落下防止用のバリケード設置など、一定の基準が徹底的に行われていました。しかし、日本と比べるとまだまだ不十分な点が多く、すべての従業員に安全基準を徹底させることの難しさ、逆に日本の凄さを実感しました。しかし、街中では裸足で建設作業をしている人など安全管理が全く行われていない現場がよく見られ、むしろこの現場の安全水準はインドではものすごく高いのだと感じました。
インドの休みは日曜日のみですが、日曜日には世界遺産である階段井戸、街を訪れ、ローカルの方ともコミュニケーションをとりながら楽しくインターンを行えています。
残りのインターンシップは、文化や仕事の進め方の違いを学ぶ貴重な機会であるため、これからも色々な経験を積み、楽しみながら学んでいこうと思います。
応援よろしくお願いします。