武蔵野大学では、社会環境問題の改善に向けた積極的な取り組みを「Musashino SDGs Award」を通じて表彰しています。このたび、その奨励賞に輝いたのは、山形県新庄市出身のEMC1期生、阿部拳太さんです。阿部さんは、地元の伝統行事「新庄まつり」の廃材を活用し、持続可能な社会づくりに貢献するプロジェクトを展開しました。
「新庄まつり」は、毎年8月に開催され、260余年の歴史を誇る山形県新庄市の象徴的な祭りです。この祭りは、藩政時代から続く豊作を祈願する行事であり、今日でも多くの人々に愛されています。しかし、祭り後には大量の廃材が発生し、また、参加する子どもたちの数も年々減少しているという課題がありました。
阿部さんは、これらの課題に対処するため、祭りで使用された山車の廃材を再利用するワークショップを企画。このワークショップでは、小中学生が廃材を使ってハンドメイド商品を作り、地域のお店を装飾することで、伝統文化の持続可能な発展を目指しています。この取り組みは、子どもたちに祭りへの関心を高めさせ、同時に新しい形の伝統文化の創出を目指しています。
阿部さんのプロジェクトは、SDGsの目標12「つくる責任つかう責任」に着目し、地域の伝統文化を守りながら環境問題にも取り組むという、革新的なアプローチを示しています。2024年夏の新庄まつりでの試験的実施を経て、2025年からの本格開催に向けてさらに企画を練り上げていく予定です。阿部さんのこれからの活動に、ぜひ注目してください。
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