現場に飛び込んで磨かれた挑戦する力(Global Pitch Tour 2025 インドネシアツアー vol.6)

EMC GLOBALが全国の学生を対象に開催する「Global Pitch Tour 2025」のインドネシアツアーに参加した4名の学生たち。この記事では旅の最後のまとめをお届けします!

Day1(2025年9月8日)

プログラムキックオフ。参加学生4名(佐々木宙さん/城間凛之介さん/藤田結香さん/山本伊織さん)と、引率としてEMC GLOBALの理事で武蔵野大学アントレプレナーシップ学部の教員でもある津吹達也さんが成田よりインドネシアに向けて出発!

Day2(2025年9月9日)

この日はFunbox と Resona Indonesia Finance を訪問。日本の文化や気質を強みに変えて事業化する視点や、外資規制などの制度面を学びました。進出の難しさに触れる一方で、条件が参入障壁にもなり得ることを知り、視野が少し広がった様子でした。

Day3(2025年9月10日)

インドネシア総研で英語ピッチ&現地社員とのバディ調査。

机上の情報では掴めない一次情報を獲得し、仮説→検証の回転が加速。割り勘アプリの難易度を踏まえ、収支管理へのピボットなど、各自が事業の精度を一段引き上げる意思決定をすることができました。

Day4(2025年9月11日)

ジャカルタから1時間ほどの場所にある大学・UMN(Universitas Multimedia Nusantara)を訪問。

大学内に併設されているSkystar Venturesで、学生が“つくって売る”までやり切る実践環境に触れて刺激を受けました。UMN×EMCのピッチ交流では、互いの「解像度」の差分を自覚し、一次情報の重要性を再確認。交流会では手厚い歓迎と温かさに触れ、学びと元気をたっぷり補給しました。

Day5(2025年9月12日・金)

ERIA(東アジア・アセアン経済研究センター)を訪問し、紀谷大使より日ASEAN協力の全体像を学びました。また、E-DISCによるスタートアップ/デジタル経済のブリーフィングで政策×起業の接点を理解。午後は Terakoya(インドネシア総研の日本語教室)で学習者と交流し、言語教育が文化の架け橋になることを実感。ビジネスだけでなく“人と人”のつながりの土台に目を向ける一日になりました。

13日はインドネシアの街を散策したり、これまでの学びを振り返ったり、各々が自由に過ごし、一行は14日に帰国しました。

それでは最後に、参加した4名の学生たちの声を届けます。

Students’ Voices

山本伊織さん

約1週間とても充実していました!!
個人的に印象に残っているのは、FUNBOXの亀田さんのお話でした。JETROから独立し、インドネシアでコンテンツ産業を立ち上げ、国内で大きなシェアを獲得されていて、事業内容も面白くとても興味を持ちました。
最も楽しかったのはUMNの学生たちとの交流でした。終始高いエネルギーに圧倒される部分もありましたが、たくさん興味を持って向こうから話を振ってくれたり、ゲームを企画してくれたりと、とても充実した訪問でした。
1週間の滞在を通して、インドネシアの人々の温かさに触れることができました。UMNでの歓迎も、レストランのスタッフさんも、Grabの運転手さんも、基本的にみんないい人たちで、「日本から来た」と言うと知っている日本語を話してくれることがとても多かったです。今まで行った国の中でもトップレベルで温かさを感じました。
自分自身のビジネスについては、現地でのインタビュー調査がいかに大事かを実感すると同時に、自分のビジネスがまだまだ必要なレベルに到達していないことも痛感しました。今後ブラッシュアップを続け、正式にリリースするところまで持っていくことを目標に頑張りたいと思います。

佐々木宙さん

全体を振り返って
今回のインドネシア訪問の目標は2つありました。1つ目は、自分のビジネスをインドネシアでどのように実装できるかを考えること。2つ目は、自分のキャリアの選択肢の1つとして、グローバルで働くことについて理解を深めることでした。

ビジネスの視点から
Funboxさんやりそな銀行さんのお話を伺い、外資規制や賄賂など、さまざまな観点から外資系企業がインドネシアに進出することの難しさを学びました。ただし、それらの困難は同時に他社の参入障壁にもなり得ることも理解しました。自分の農業ビジネスをインドネシアで展開する際には、ローカルの農家の事情や考え方が日本とは大きく異なるため、その理解を深める難しさを感じました。
ビジネスプランを考え、現地の課題に対応し、プレゼンする流れを通して、やりたいことを現地の文脈に合わせて伝える経験ができました。ただ、現時点ではビジネスアイデアを発表したに過ぎないので、これから実装に向けて行動していきたいです。

キャリアの視点から
訪問前は「住みやすい日本で働きたい」と思っていましたが、Funboxの亀田さんがゼロから事業を立ち上げられたお話を伺い、「インドネシアで働く=インドネシアの課題や生活に合わせて価値を提供すること」だと気づきました。それは成熟した日本市場では得にくい刺激で、とても魅力的に感じました。
また、グローバルでビジネスを展開するには、第3言語の習得が重要だと実感しました。単なる意思疎通のためではなく、相手の国を理解しようとする姿勢を示すことで信頼関係の構築につながるからです。

インドネシアの人々から学んだこと
インドネシアの人々は優しく温かく迎えてくれました。ERIAの代表の方が「エネルギッシュで、歩く人の目が自信に満ちている」と表現されていて、まさに私が感じていた魅力でした。それは「根拠のない自信」のようなもので、「未来は明るい」と信じられる力です。
日本では持ちにくいこの感覚ですが、飛び込んでから理解を深めていくためにも、この「根拠にこだわらない自信」は大切だと感じました。

まとめ
毎日新しい学びがあり、人々ともたくさん交流でき、刺激的かつ充実した1週間でした!この経験で自分のビジョンがより明確になり、エネルギーをもらったので、就活とビジネスの形づくりを頑張ります!

城間凛之介さん

今回のインドネシアでのグローバルピッチツアーでは、自分のビジネスアイデアをブラッシュアップすると同時に、インドネシアという国について深く学ぶことができました。
当初は「東南アジアの国々は大きな違いはなく、どこも似ている」と思っていました。しかし、先週訪れたシンガポールやフィリピン、そして今回のインドネシアでの経験を通して、同じ東南アジアでも国ごとに全く異なる特徴があると改めて実感しました。
ビジネスの観点では、人口や法律などによってメリットだけでなくデメリットも存在することを学び、そのたびにアイデアを修正し、より現実的で実行可能な形に近づけました。
今回の経験を通して、日本では「当たり前」と思っていた常識が他国では必ずしも通用しないことを体感し、グローバルな視点で柔軟に考える重要性を学びました。初めてのインドネシアを大いに楽しみ、現地の人たちにまた会いに行きたいと思いました。

藤田結香さん

今回インドネシアでの1週間を通して、たくさんの学びと価値観を得ることができました。
ジャカルタに着いた時は、高層ビルに囲まれた街並みに驚きましたが、少し移動するとローカルな雰囲気も感じられてとても楽しかったです。
一番印象に残っているのは、インドネシア総研が運営する職業訓練機関「Terakoya Tokyo日本語学校」です。日本で働くという夢を持って、一生懸命に日本語や文化を学んでいる現地の人たちを見て、「自分は何をやっているんだろう」と考えさせられ、やりたいことに挑戦できる環境に感謝し、もっと頑張ろうと思いました。
この1週間を通して、自分の英語力やコミュニケーション力、ビジネス知識など、もっと勉強しなければならないと感じる場面が多くありました。これからもっと成長できるよう頑張ります!また、UMNで友達もできたので、来年日本で会えるのがとても楽しみです!

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