イタリアのスタートアップ企業iGeniusが、Nvidiaと協力して、来年中盤までにイタリア南部における世界最大級の新型サーバを構築する計画があると発表しました。このプロジェクトでは、Nvidiaの最新かつ最強のサーバ「GB200 NVL72」を約80台導入し、そこにはそれぞれ72枚の「Blackwell」チップが組み込まれる予定です。
iGeniusはこのデータセンターの施工により、金額は明かしていませんが、「Colosseum」と呼ばれるAIコンピューティングシステムのためにこの年に6500万ユーロを調達しており、さらに資本を集めています。このスタートアップは、「Colosseum」を使い、Nvidiaのソフトウェアツール全体を活用し、最大1兆のパラメータを持つAIモデルの開発を目指しています。
競合他社と異なり、iGeniusはオープンソースのAIモデルを開発し、銀行や医療機関などデータセキュリティが求められる業界に販売しているのです。これらの企業は自社のインフラ上でモデルを運用しています。Nvidiaのソフトウェア「Nvidia NIM」を活用すれば、iGeniusが開発したAIモデルをNvidiaチップを利用するあらゆるビジネスで簡単に導入できるようになります。
NvidiaのCharlie Boyle副社長兼DGXシステム部門のジェネラルマネージャーは、Colosseumが同社のフラグシップサーバのうちの一つとして世界でも大規模な配置の一つになるとコメントしています。