EMC GLOBAL April Batchは、2026年4月から6月にかけて、日本・インド・インドネシア・フィリピン・タイ・ベトナムなどアジア各国の学生が集い、オンラインで「未知に踏み出す」3ヶ月間のプログラムを走り切りました。本記事では、Meetup・Insight Session・メンタリング・セレクションピッチの全活動を振り返ります。
April Batchの数字
- プログラム参加学生:41名
- セレクションピッチ登壇:20名
- Discovery Tour / Bootcamp選抜:9名
- Meetup 3回/Insight Session 3回を実施
April Batchのテーマは、EMC GLOBALが掲げるアントレプレナーシップの原点——「未知に踏み出し、違いに向き合いながら、自分をアップデートし続ける力」を、実際のビジネス構想づくりを通じて体得することでした。41名の学生たちは、国も専攻も母語も異なる仲間と混ざり合いながら、課題の発見からピッチまでを約3ヶ月で駆け抜けました。
3ヶ月間の全体像
Meetup(全体会)× Insight Session(公開ウェビナー)× メンタリングの三層構造でプログラムを設計しました。
- 4/15:Meetup #1|キックオフ・顔合わせ、課題の特定
- 4/23:Insight Session #1|津吹達也 "Start Your Journey into the Unknown"
- 4/15→5/20:ビジネスモデルを深掘りするメンタリング会
- 5/20:Meetup #2|ビジネスモデルキャンバスの共有
- 5/28:Insight Session #2|平石郁生 "Exploiting Changes as Opportunities"
- 5/20→6/17:事業内容・ピッチのブラッシュアップ会
- 6/17:Meetup #3|ピッチ交流
- 6/25:Insight Session #3|Eng Tat Khoo(NUS) "From Ideas to Impact"
- 6/17→6/29:個別メンタリングによるセレクションに向けたブラッシュアップ
- 6/29–30:セレクションピッチ|Discovery Tour / Bootcamp参加メンバー選抜
Meetup|国境を越えて、同じテーブルにつく
第1回(4/15):キックオフ・顔合わせ、課題の特定
初回のMeetupでは、各国から集まった41名がはじめて一堂に会し、自己紹介とチームビルディングからスタート。その後、それぞれが「解きたい課題」を持ち寄り、自分の原体験や地域の社会課題と向き合いながら、挑戦するテーマの輪郭を描いていきました。

Meetup #1(4/15)キックオフ。日本、インド、フィリピン、インドネシア、ベトナム、タイ——各国の学生が一堂に会した
第2回(5/20):ビジネスモデルキャンバスの共有
第2回では、キックオフ以降のメンタリングで磨き込んできたビジネスモデルキャンバスを各チームが共有。顧客は誰か、提供価値は何か、収益はどう成立するのか——チーム同士でフィードバックを交わし、仮説の穴と可能性の両方を洗い出しました。
第3回(6/17):ピッチ交流
最終回のMeetupはピッチ交流。セレクションピッチを目前に控え、各チームが現時点のピッチを披露し合い、互いの視点から質問やアドバイスをぶつけ合いました。「伝わるピッチ」に向けた最後の壁打ちの場として、大きな刺激と気づきが生まれた回となりました。
Insight Session|一線の実践者から、視座をもらう
Batch参加者に加え、一般参加者にもオープンな公開ウェビナーを全3回開催しました。
Session 01(4/23):Start Your Journey into the Unknown — 未知に踏み出し、違いの中で自分を見つめる
登壇:津吹達也(武蔵野大学アントレプレナーシップ学部 教授/一般社団法人EMC GLOBAL 代表理事)
EMC GLOBALが定義するアントレプレナーシップ——起業に限らず、未知に踏み出し、違いに向き合いながら自分をアップデートし続ける力——をテーマに、Keynoteに加えて自己認識・内省を深めるワークとディスカッションを実施。参加者は「違い」や「違和感」を手がかりに、自分自身の価値観や強みを言語化する体験をしました。
Session 02(5/28):Exploiting Changes as Opportunities — 未知へ踏み出すアントレプレナーの思考法
登壇:平石郁生(シリアルアントレプレナー&エンジェル投資家/武蔵野大学アントレプレナーシップ学部 教授) モデレーター:Nanae Obara(EMC GLOBAL Program Coordinator)
ドラッカーの一節 "The entrepreneur always searches for change, responds to it, and exploits it as an opportunity." を軸に据えたFireside Chat。「変化を読む」「変化を機会に変える」「自分の音楽を書く」という3つのレンズから、変化を脅威ではなく機会として捉え直すリフレーミングの技術を、対談とLive Pollを通じて掘り下げました。
Session 03(6/25):From Ideas to Impact — アイデアをインパクトへ:イノベーションとテクノロジーを社会的価値に変える
登壇:Eng Tat Khoo(Associate Professor / Assistant Dean (Research and Technology), National University of Singapore, College of Design and Engineering) Dialogue Partner:津吹達也/Moderator:Nanae Obara
シンガポール国立大学でイノベーション教育とスタートアップ支援を牽引するProfessor Khooを迎え、「意味のあるアイデアはどこから生まれるのか」「解く価値のある課題をどう見つけるか」「実験と失敗からどう学ぶか」を対話形式で探究。ピッチ直前の参加者にとって、自らの事業構想を問い直す絶好の機会となりました。
メンタリング|仮説を、事業に鍛え上げる
April Batchの成長を支えたのが、期間を通じて設計された3段階のメンタリングです。
第1フェーズ(4/15〜5/20)では、キックオフで特定した課題をもとに、ビジネスモデルを深掘りするメンタリング会を実施。「その課題は本当に存在するのか」「誰が、なぜお金を払うのか」という根本的な問いに向き合いました。
第2フェーズ(5/20〜6/17)では、ビジネスモデルキャンバスの共有を経て、事業内容とピッチそのもののブラッシュアップ会へ。構想を「伝わる形」に落とし込む作業が本格化しました。
第3フェーズ(6/17〜6/29)は、セレクションピッチに向けた個別メンタリング。チームごとの課題に寄り添い、ストーリー構成からスライド、デリバリーまで、最後の磨き込みを行いました。
セレクションピッチ|2日間、20名の本気のピッチ(6/29–30)
プログラムの集大成として、6月29日・30日の2日間にわたりセレクションピッチを開催。41名からスタートしたApril Batchのうち、20名の学生が最終ピッチまで構想を仕上げ、発表に臨みました。ゴミ処分場の崩落事故やローカル農業の構造課題といった社会課題への切り込みから、AIリマインダーアプリや電車の混雑最適化のプロダクトデモまで——テーマも切り口も多彩な、熱のこもったピッチが続きました。

ダンプサイト(ゴミ処分場)の崩落事故という現場の課題から立ち上げたピッチ

ローカル農業の構造的な搾取に切り込むピッチ。文献を引きながら課題を立証

「The right reminder, at the right moment.」——プロダクトビジョンを描いたピッチ

動くデモで審査員を惹きつけたピッチも。構想が「プロダクト」になりつつある

セレクションピッチ参加メンバー。2日間、緊張と熱気が同居する時間となった
3ヶ月前には「アイデアの種」だったものが、課題・顧客・提供価値を備えた「事業の構想」として語られるようになった——それ自体が、参加者一人ひとりの越境の証です。
選抜結果
厳正な審査の結果、以下の9名が選抜されました。
- 日本からのインドネシア Discovery Tour参加者:2名
- 日本からのインド Discovery Tour参加者:3名
- 日本以外の国からのBootcamp参加者:4名
越境は、ここからが本番
選抜された9名は、この後Discovery TourとBootcampという「リアルの越境」へと歩みを進めます。オンラインで築いた仮説を、現地の空気の中で検証し、壊し、つくり直す——April Batchで得た学びが本当に試されるのは、むしろこれからです。
そして、惜しくも選抜に至らなかったメンバーを含め、最終ピッチまで走り切った20名、そしてプログラムに飛び込んだ41名全員が、3ヶ月前の自分より確実に一歩「未知」の側に踏み出しています。EMC GLOBALは、これからも彼ら・彼女らの挑戦に伴走していきます。
次はあなたの番。July Batch 2026、参加受付中
April Batchに続く3ヶ月プログラム「July Batch 2026」は、7月15日(水)にキックオフを迎えます。アジアの同世代と共に、課題発見からピッチまでを駆け抜ける3ヶ月に挑戦したい方は、以下よりお申し込みください。
※Insight Sessionは今後のBatchでも一般公開で開催予定です。最新情報はEMC GLOBALのイベントページをご覧ください。
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